電球

電球

自分でルールを作り、ルールを守って遊ぶ
一人トランプの緊張感さえないような時間にも慣れた。
もし規則正しく進んでいく足音の中に
ちょっとずつずれていく音が聞こえてくるとしたら
音を立てているのは、この世に地面なんてものがあったのか、
と驚きを隠せない僕のような暇人なんだと思う。

紫色の電球がチカチカと

交換の時期がやってきたことを

部屋中に騒ぎ立たせて僕に知らせる。

水色の電球は心を落ちつかせ

真っ赤な電球には心を揺らす。

どちらに交換するか考えようと

部屋から飛び出して、屋根の上に寝そべると

平凡な毎日が続いてきたことが

雲の流れに身を委ねた風みたいだ。

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Written By GloomyWind 2003/2/21
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